ああ、そういうことかあ

脳科学者の茂木健一郎さんの本です。

脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」

脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」

茂木さんはよくテレビでお目にかかりますが、
好印象の変わり者だなあ、という風に思っていました。

世の中に変わり者に見える人は多いですが、
それがいいほうに出るのは、実際稀です。
(とは言え、茂木さんに対しても好印象を持たない人もいるかも、、、)

ともかく、少なくとも自分に関しては
茂木さんの提唱する脳の働きに共感を覚えました。

ドーパミン

ドーパミンという言葉はよく聞きます。
これが放出されると脳が快感を覚えるので
その時の行動をもっとやってみたくなる、ということになります。
それが繰り返されることにより、脳が学習する、と。

(例)
競馬で万馬券を当てました。
以来、くせになり、トータルでは損ですが、たまには当てて快感を覚えます。
だからやめられません。

タイムプレッシャー

人間、土壇場で信じられない力を発揮することがありますが、
どうやら制限時間を設けることにより脳に負荷がかかり
脳の機能がアップするようです。

(例)
次のレースの締め切り時刻が迫っています。
間に合うように必死で考えます。
競馬に対する回路が構築されてしまっています。

集中力

物事は集中してやらないと、効率が悪くて仕方がありません。
(集中しすぎておかしなことになる場合もありますが)
茂木氏曰く、

集中力を構成する3つの要素は、

  • 速さ−作業のスピードを極限まで速くすること
  • 分量−とにかく圧倒的な作業量をこなすこと
  • 没入感−周囲の雑音が入らないほど夢中になること

だそうです。分析してみると確かにそうですね。

(例)
メインレースまであと15分。
18頭立てなので分析が大変。
馬体重やパドックの様子も情報が入るし、考えること多すぎ。
子供がなんか言ってきてるけど、ムシムシ。

最後に

この本で最も印象に残った一文を紹介して終わります。

強化学習のサイクルを回し続けるには、「熱中する」という感覚が不可欠です。
熱中する。
これはまさに、いままでお話ししてきた脳の強化学習の回路がぐるぐると回っている状態なのです。
ある種の「暴走」といってもいいかもしれません。

脳の「暴走」ですか、いい表現です。
子供はよく暴走しますが、それを押さえつけようとしてしまいます。
きっとそれによって社会の平均値のばらつき範囲内には収まるのだろうけど、
伸びるはずだった才能の芽も摘んでいるのでしょうね。
うちの子はできるだけ暴走させよう、と思いました。(我慢できるかな??)

余談ですが、
私は数字の羅列を目にしたときに、
思わず9で割り切れるか確かめてしまっています。
気づいたら確認が終わっているので、どうも無意識に始めるみたいです。
皆さん、少なからず「暴走」していると思いますがどうなんでしょうね。
頭の中は見えないからわかりません。