ローマ人の物語6〜パクス・ロマーナ

ユリウスカエサル暗殺後、後継者に指名された無名のオクタヴィアヌスが権力闘争を勝ち抜き、アウグストゥスとして事実上の帝政を軌道にのせる時代の物語です。カエサルの構想したローマの統治システムを着実に実現する手腕は、やはりカエサルが見込んだだけのことはあったということでしょうか。何かにつけてカエサルと比較されますが、血脈に執着する様は人間の一面が現れていて好きです。
カエサル暗殺がなければ、という歴史イフを問うのも興味深いですが、アウグストゥスに継承したからこそ成ったこともあったでしょう。結果的に見て奇跡的な継承劇だと思います。


ローマ人の物語 (6) パクス・ロマーナ

ローマ人の物語 (6) パクス・ロマーナ