ローマ人の物語12〜迷走する帝国
カラカラ帝によるローマ市民権の大盤振る舞いによりローマ市民のアイデンティティーが崩壊し、ガリエヌス帝による元老院と軍団との分離により指導者層の劣化に拍車がかかります。軍団の気まぐれで皇帝がコロコロ替わる様はまさに末期的です。
ここ数年の日本では、首相の支持率が下がれば政治的に死んだように扱われ、マシに見える人にすげ替え、期待外れで支持率が下がる、ということを繰り返しています。そのうえ中国からの侵入が多くなっているし、やはり末期的です。ローマ帝国と比べるには小粒ですが。
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/12/13
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (31件) を見る