ローマ人の物語13〜最後の努力

3世紀の危機の後、ディオクレティアヌスが皇帝となり帝国を4人の指揮官によって防衛する方針をとります。ズタズタになっていた防衛線をなんとか回復しますが、その代償として兵力増大と統治システムの肥大を生み出し、増税や階級固定政策により中流以下の市民層を疲弊させてしまいます。四頭政が崩れコンスタンティヌスが唯一の権力者となり、キリスト教を利用した統治を始めます。ここにいたって、主権者は市民でも元老院でもなくなり、カエサル以来の「ローマ帝国」は終わったことになります。
宗教に詳しいわけではないですが、イエス・キリストの教えが権力者に都合よく使われるとは、イエスの本意ではないのではないかと思います。


ローマ人の物語 (13) 最後の努力 (ローマ人の物語 13)

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