ローマ人の物語15〜ローマ世界の終焉

ローマ的なものが衰退し、東はオリエント化、西は蛮族に支配されることになります。キリスト教の異端排除の動きが蛮族を利することになり、東ローマ帝国も衰退の一途をたどります。7世紀にはマホメットイスラム教の布教を開始し地中海沿岸の南側を席巻します。現代に至るまで一神教同士の対決が続いているわけで、神がいかに偉大だろうがそれを信仰する側に利己的な意図がある限り、誰も救われないという思いがわきました。
宗教をめぐる争いは感情的な要素が多く、法をめぐる争いは理性的なように思います。パクス・ロマーナの実現は、法による異文化の共生あってこそだったと思います。


ローマ人の物語 (15) ローマ世界の終焉

ローマ人の物語 (15) ローマ世界の終焉