ローマ人の物語5−ユリウスカエサル〜ルビコン以後
「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ない。」ユリウスカエサル
ここまで超越した考えを持ち、神君とまで呼ばれるようになったカエサル。登場が時代にマッチする幸運もあったとはいえ、あまりに鮮烈な生きざまです。暗殺されていなければ、という歴史イフも考えなくもないですが、後継者オクタヴィアヌスを見いだした慧眼のおかげでカエサルの志向した国家の在り方は実現されます。
カエサル暗殺という事件は、カエサルの人生をドラマチックにする意味合いに過ぎなかったのかもしれません。
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1996/04/01
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