ローマ人の物語9〜賢帝の世紀

ローマ史上有名な五賢帝時代に入りました。歴代皇帝から学んだのか、元老院や市民との関係を保ちつつ、統治システムの維持と修正を着実に進めます。しかし、ハドリアヌス帝の時代にユダヤ人との対立が決定的となりパレスチナから強制離散させるという政策をとります。これが現代にまで続くユダヤ問題の原因になっています。一神教であるユダヤ教選民思想がローマ人の多神教を受け付けない以上、当時としては仕方ない結果だったのでしょうか。ただ、この後ローマが一神教キリスト教を国教とする国家に変わるのは皮肉な感じです。


ローマ人の物語 (9) 賢帝の世紀

ローマ人の物語 (9) 賢帝の世紀